イソフラボン

生理痛の緩和や骨粗鬆症の改善にも効果的と言われる『イソフラボン』の働き、効果、摂取方法などについてお伝えしています。

大豆成分イソフラボンの効果・効能ってどんなもの?

大豆成分イソフラボン
イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た構造を持つことから「植物性エストロゲン」とも呼ばれる大豆由来の成分です。大豆の胚芽部分に多く含まれていて、乾燥大豆の0.2~0.4%にしか含まれていない貴重な成分でもあります。

サプリやドリンクなどの健康食品にも多く使われるイソフラボンですが、摂取することで以下の効果が期待できると言われています。

イソフラボンの効果

  • 更年期障害の改善
  • アンチエイジング、美肌
  • バストアップ
  • 自律神経を整える、快眠
  • 骨粗しょう症、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの予防改善 など

女性ホルモンの中でも、エストロゲンと同様の作用があるイソフラボンは、女性らしさを高めるのに最適な成分と言えます。髪のツヤを良くしたり、肌の保湿、胸を大きくするなどの効果も。また、エストロゲンには骨や血管を強くしたり、代謝を上げる働きもあることから、健康食品としても幅広く親しまれるようになりました。

PMSには効果なし?イソフラボンの働きとは

女性に良いと言われるイソフラボンですが、一部の専門家からはPMSには効果がないとも言われています。その理由は、イソフラボンがエストロゲンとしての働きを持っているため。PMSの症状があらわれるのは、もう一方の女性ホルモンである「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が優勢な時期なのです。どちらかと言えば、PMSよりは、更年期障害に効果を発揮するのがイソフラボン。実際にPMSの改善効果もまだ確認されていないようです。

ですが、女性らしさを高める働きを持つことから、生理前の肌荒れ、ニキビ、乾燥などの予防にはイソフラボンは有効です。また、自律神経を整えてイライラを解消したり、不眠を改善するなど、PMSの特定の症状には効果的な成分と言えるでしょう。

大豆食品+サプリメントで補うのが効果的

大豆由来の成分ということで、もちろん食品からも摂取することができます。食品から1日の推奨量50gを摂取するには、豆腐なら半丁、納豆1パック、きなこで20gほど。女性ホルモンの働きを高めるには、これらの食品を摂りつつ、サプリメントで補うのが一番です。

イソフラボン配合サプリは、その他にも女性に良い成分が配合された製品が数多く販売されています。気になる症状に合わせて選ぶと良いですね。

どんなに健康に良い成分も摂りすぎは良くないもの。サプリを選ぶ際はイソフラボンの含有量が30mg以内のものを選ぶのがおすすめです。

イソフラボンの取りすぎでPMSは悪化する?

イソフラボンには、ホルモンバランスを正常化して、生理痛をはじめとするPMSを軽減するという効果があります。

月経前症候群に及ぼす大豆イソフラボンの影響

PMSの現状を把握するため、女子短大生242名を対象に月経前愁訴に関するアンケート調査を行った。日常生活に影響を及ぼす月経前症状を有するものは全体の86.0%であり、有訴率が高い症状は、眠気、下腹部痛、腰痛、疲れ、乳房の張り、イライラであった。症状の強さは減量経験および月経痛と有意な関連が認められた。IF摂取による月経前症状の改善効果を検討するため、有症者60名を対象に、IFとPLを用いたランダム化クロスオーバーデザインによる介入試験を実施した。身体症状は1日40 mgのIF摂取により軽減し、最も軽減した症状は頭痛(OR=0.53)であった。精神症状は身体症状ほどの改善はみられなかったが、不安感(OR=0.44)は軽減した。

出典:『月経前症候群に及ぼす大豆イソフラボンの影響』 跡見学園女子大学短期大学部家政科 東京農業大学応用生物科学部
https://www.fujifoundation.or.jp/report/pdf/024/24_135.pdf

こちらの論文を見てわかるように、イソフラボンにはPMSの一つである頭痛をはじめ、その他の身体症状を軽減することが認められているのです。

※IF→大豆イソフラボン、PL→プラセボ。有効成分を含まない(治療効果のない)偽薬のことです。
しかし、いくらイソフラボンがPMSの症状を軽減してくれると言っても、過剰摂取は良くありません。
イソフラボンを過剰摂取すると、イソフラボンの働きがホルモンバランスを乱し、身体の不調を招いてしまうのです。

イソフラボンの安全な摂取量

厚生労働省から食品安全委員会に対し、食品健康影響評価が要請され、2006(平成 18)年に、大豆イソフラボンを関与成分(主に有効と考えられる成分)とする特定保健用食品の食品健康影響評価(リスク評価)が終了しています。日常の食事で大豆食品を摂取していることを前提として、それに加えて「特定保健用食品として、大豆イソフラボンを長期・継続的に上乗せして摂取する場合」の安全性を評価しました。その結果、特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な 1 日上乗せ摂取量の上限値を 30mg と設定しました。  また、日本人の食生活における日常的な大豆イソフラボンの安全と考えられる 1 日摂取目安量の上限を 70 ~ 75mg/日と設定しました。

出典:『大豆イソフラボン』食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/e-mailmagazine/sousyuhen.data/09.pdf

食品安全委員会が定めるのは、1日70ミリグラムから75ミリグラムです。もし、健康食品やサプリメントなどでイソフラボンを摂取する場合は、1日30ミリグラムまでが良いとされています。
イソフラボンの過剰摂取による主な症状は、PMSの症状悪化、胃腸の不調、月経不順などです。

豆乳の過剰摂取でイソフラボンによるPMSの影響はある?

豆乳にもイソフラボンは含まれています。イソフラボンは1日の摂取量を守れば、PMSの症状が軽減される、とても頼もしい成分ですが、ホルモンバランスや体質によっては、黄体ホルモンの働きが強くなってしまい、PMSが悪化してしまう事があります。特に、生理前は黄体ホルモンが増えてくる時期なので要注意です!
体質に合う・合わないは、実際に飲んでみないとわからないので、豆乳を飲む場合は、まず少量から飲んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、市販されている豆乳(200cc)には、イソフラボンが70mg前後入っています。つまり、1日のイソフラボンがこの豆乳1本で取れてしまいます。もし、朝食に納豆・豆腐の味噌汁などを飲んで、お昼に豆乳…となれば、これはイソフラボンの過剰摂取になってしまいます。
イソフラボンが入ったスキンケア用品があるように、イソフラボンは女性の「美」に必要不可欠な成分です。摂りすぎにだけ気を付ければ、PMSの軽減や肌質の改善などにもつながりますよ!

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